今日はいわき市での被災資料の整理に行ってきました。
前回の作業が3月末でしたから、約3か月ぶりです。
今回はいつもの茨城史料ネット(茨大)、ふくしま史料ネット(福大)に加え、地元の地区振興会の皆さんが作業に参加してくださいました。



指導にあたってくださるのは、福島県立博物館の内山さんと、4月に新たに赴任された大里さんです。
実はこの2日前、内山さんには本学の「博物館資料論」の講師として、民俗資料について講義していただきました。



おそらく学生よりも私の方がこの講義を楽しみにしていたと思います(笑)。
豊富な写真とともに、実物の民俗資料を持参いただいて、たいへん興味深く拝聴したのですが、その際に民俗資料の記録撮影の方法と留意点、法量の測り方などについてもお話しいただきました。
ちょうどいい事前指導になりましたね、なんて話したのですが、今日はまさしくその実践版ということになります。

作業は大きく3班に分かれて行われました。
1班は県博と福大を中心に、民具の撮影と調書作成です。
FURE備品のバックペーパーが威力を発揮します。



まずは全体がわかるように撮影していきます。
膳や椀などが入っている場合は出して撮影します。





続いて、文字などの個別の情報を撮影したあと、調書の作成です。
資料名、法量(寸法)などの基本情報をカードに記入し、裏にスケッチとあわせて具体的にわかるよう情報を書き込んでいきます。
これがけっこう手間と時間がかかるのですが、学生たちは本当によくやってくれます。



第2班は地区振興会の皆さんを中心に、クリーニングを行っていただきました。仕事が丁寧で早いので、午前中で目処がたったくらいです。
あとでやり残しが見つかったのは誤算でしたが…。





第3班は茨大を中心に、襖の下張り文書を剥がす作業です。
昔は古紙を下張りに使って強度を高めていました。だから、思わぬ古文書が出てくることも珍しくありません。







さて、お昼は仲良く、いつもの唐揚げです(・ω・)







午後も作業を続けたのち、茨城と福島でお互いに情報を共有しておこうということで、地区振興会の皆さんに作業を見学していただいたり、茨大と福大のメンバーを交換したりしました。









好転に恵まれ、いい1日でした。
いわき駅に着く直前ににわか雨に降られましたが、帰る頃には晴れ間ものぞいていました。



内山さんが「本物の博物館実習より濃い内容だ」と仰っていましたが、本当に中身の濃くて充実した、楽しい実習(笑)になりました。
学生たちも、滅多にない経験ができて、きっと楽しかったことと思います。

こんな経験ができる大学・学部は、日本広しといえどもそうあるわけではありません。
我々は自信をもって、学生たちに生きた学びの場を提供できていると言っていいと思います。

しかも、それが学芸員や地元の皆さんのお力添えに支えられていて、さらに他大学の教員や同世代の院生・学生と一緒に活動できるなんて、なかなかないことですし、とっても素敵なことですよね。

歴史資料保全活動そのものは決して容易いことではありません。
それでも、こういう活動に関わっていなければ間違いなく出会うことのなかった、世代や立場を越えた多くの仲間たちに恵まれていることを再認識し、その有り難みをかみしめながら、心地よい疲れとともに帰路につきました。

ご参加いただいた皆様、本当におつかれさまでした!またの機会に一緒にやりましょうね!
それにしても、みんな本当にいい笑顔してるね…。

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