博物館実習(古文書選択)では、学芸員資格の新課程への移行にともなって、新たに実践的な試みを始めています。
今回は、さまざまな博物館のあり方を知る一環として、エコミュージアムの取りくみで有名な山形県朝日町を訪れました。

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実は、一番訪れたかったのは他ならぬ私なのです(笑)。
福大着任前に早稲田大の学芸員講座を受講した際に、教育学の講義で初めてエコミュージアムのことを知りました。
ふとしたきっかけで、今年は事前学習をした上で、現地に出かけてみることを思い立ちました。

ご存知でない方のために簡単にご紹介すると、エコミュージアムとは、フランスの博物館学から生まれたもので、建物内に文化財等を収蔵し、専門の学芸員が保全し展示する通常の博物館とは異なり、地域全体をまるごと博物館に見立てて、展示物を現地で保存し、地域住民が自ら学んで学芸員としての役割をはたそうというものです。

エコというと専らecology(自然環境の保護)を想起しますが、それ以外にもeconomy(経済→地域振興)やecole(教育→社会教育、生涯学習)を包摂している概念だと教わりました。
実際、社会教育や地域づくりの分野からも多彩な研究や試みがなされています。

福島駅前から朝日町までは、高速を使えばバスで約2時間と、予想よりかなり早かったです。
10時には現地に着いたので、思い切って空気神社に足を延ばしてみました。
付近はすでに雪の降った跡がうっすら残っていました。

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自然と空気の豊かさに感謝するモニュメントでもあり、自然環境を大切にする朝日町とエコミュージアムにとって象徴的な施設です。
写真は、ヴィジュアル系のライブでみんなで“咲いて”いるわけではありません。
正しい参拝の仕方③「仰ぐ」をみんなでやったらこうなった、というだけです。

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そのまま黙って帰ろうとしたら、「先生はやらないのか」と鋭くつっこまれ(苦笑)、ここは思いきり美味しい空気を吸おうと、一人でやってみました(写真は愛羅武猫命さん・仮名、の撮影)。



お昼は、地元のお母さんたちが地元の食材を使った料理を出してくれるという、カフェ蔵というお店へ。
文字通り古民家の蔵を活用した、我々に相応しい(?)お店でした。

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写真は今月の和風ランチです。どれも美味で大満足です。
漬物のシャキシャキした食感が新鮮で、何かと尋ねたら、ヤーコンという食材でした。



余談ですが、翌日に今度は群馬にて(笑)、ヤーコンの漬物を見つけたので購入してみました。



午後からコアセンターのある創遊館にて、エコミュージアム協会の理事長さんから説明を受けました。

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学生たちも熱心に耳を傾け、積極的に質問していました。
25年も続いているというエコミュージアムの成功の秘訣を、我々なりに学び得た気がします。

続いて、理事長さん自ら案内人をつとめてくださり、サテライトと呼ばれる地域内の見学ポイントをまわりました。
今回は寺院や中世の館の跡、古民家などをご案内いただきました。
歴史資料保全活動と相通ずる部分も多く、いろいろ勉強になりました。

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その後、朝日町は「りんごとワインの里」ということで、帰りがけにワイン工場と物産館(産直和合)に立ち寄りました。
学生たちはここぞとばかり(?)、ワインをたらふく試飲していました(笑)。
下戸の先生(._.)はぶどうジュースにしました。

和合地区は、無袋りんご発祥の地として知られています。
「葉とらず」とあったので何かと聞いたところ、通常は葉を摘んでリンゴの実に太陽の光をあてて色づきをよくするのですが、葉を取らないものは色づきは少し落ちるけれど、甘みは増すのだそうです。
「葉とらずのものとしてはなかなかいい色だよ」とすすめられて、今回はこちらにしました。





箱を開けてみたら、りんごのいい香りがパァ~ッと広がってきました。
あとでゼミで仲良く食べましょうね( ^ω^ )
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