福島県文化財センター白河館(愛称「まほろん」)では、7月3日(日)まで、ふくしま復興展「震災遺産と文化財」が好評開催中です。
授業前の合間をぬって、ようやく見に行くことができました。
(以下、撮影した写真はまほろん関係者の許可を得たものです)

20160624震災遺産と文化財@まほろんblog (1)

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昨年度は郡山福島大学で展示させていただき、福島県博や富岡町でも拝見させていただいた、おなじみの震災遺産の数々が展示されていました。

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そんな中でも、まほろんを会場とするだけに、「まほろん」にふさわしい創意工夫にあふれた展示となっています。
展示に込められた意図を理解するには、やはり実際に会場に足を運ばないことにはわかりません。
会期は残すところあと1週間ほどになりましたが、まだという方はぜひご覧になってください。

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通常展示の最後の「みんなの研究ひろば」のコーナーでは、まほろんの学芸員さんたちが近年力を入れている、伝承が危ぶまれている伝統技術の復元の試み(被災地である南相馬市小高区の箕)が紹介されています。

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失われる技術を復元する資料として活用できるためにどのような映像を残したらよいのか、その映像を手がかりにどうやって技術から民具そのものまで復元できるかという、壮大な試みです。
担当者のお二人にお話をうかがうことができましたが、伝統技術の保全と継承という、重要でありながら見過ごされてきた点を掘り下げた、かなり面白い取り組みです。
これこそまさに、文化財センターの真骨頂といっても誉めすぎではないと思います。

いろいろな文化財関係者が、それぞれの専門や関心に即して、自分たちのできるところから、ふくしまの歴史・文化遺産の保全と継承にとりくんでいます。
気の遠くなるような作業の連続で、いくら片付けても終わりは一向に見えない活動でもあります。
被災地で歴史学に携わる者としての使命感と覚悟だけでは、なかなか続けられるものではありません。
そんな中、豊かなアイデアを一つ一つ実現させながら、明るく前向きに取りくんでいる仲間たちの姿に接して、またがんばろうという気持ちを新たにしました。

そんな私は日々、古文書学実習を履修する3年生たち、熱心に後輩を指導する4年生たち、そして市民ボランティアの皆さんに支えられながら、徳竹先生とともに被災歴史資料の記録整理を続けることができています。
9月にまほろんにて、そうした経験と技術を少しでも多くの人たちに伝えられるよう、被災歴史資料の記録に関する文化財研修をお手伝いすることになりました。
詳細は後日、ふくしま史料ネットでもご案内いたします。
少しでも多くの皆様のご参加をお待ちしています。
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