昨日は、着任以来の恒例行事となっている、福島県立博物館の見学実習に行ってきました。
目下、企画展「大須賀清光の屏風絵と番付」の開催中です。

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道路がすいていたこともあり、思いがけず1時間近く早く到着。
天気もよかったので、先に鶴ヶ城を散歩しました。
小中学生でしょうか、団体もたくさん来ていました。
震災と原発事故で減少した観光客(特に修学旅行)も、回復してきているのであれば喜ばしいことです。
天守閣をバックに記念撮影しているので、われわれも同様に。

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予定時刻となったので、博物館へ。
午前中は、着任以来ずっとお世話になっている高橋充学芸員のご案内で、企画展を見学。
屏風絵などが多いため、展示されている作品の数は決して多くはありませんが、城下絵図ということもあって、一つ一つをじっくり見ていると、あっという間に時間が経ってしまいます。

昼食を挟み、バックヤードの見学と説明を受けることに。

まずは内山学芸員より、第1収蔵庫で民俗資料についてご説明いただきました。
3日前に福大に講義に来ていただいたので、授業内容も記憶に新しいところです。
その際にお話しいただいた資料の実物も見せていただけました。
モノ自体も大切だけれど、それに付随する種々の情報も同等に大切であることを、あらためて教えられます。
それはまさにいま、県博が中心になって取り組んでいる「震災遺産」の展示でも生かされている研究手法なんですね。

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続いて高橋満学芸員より、県博が中心になって取り組んでいる震災遺産と、第2収蔵庫の考古資料の収蔵と管理などについてご説明いただきました。
現在は白河の「まほろん」で「震災遺産と文化財」展が好評開催中ですが、それ以外にもまだまだたくさんの震災資料が県博で保管されています。
日常的にごくありふれたモノでありながら、なぜそれが震災遺産とされたのか、その意味をていねいに説明していただきました。
今では震災遺産も手作りの箱で梱包した上で収蔵・輸送するようになったそうで、残念ながら中身は見られませんでしたが、バックヤードに所狭しと並んでいる様子がわかります。

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最後は7月に講義に来ていただく相田学芸員に、自然史資料(化石・鉱物)についてご説明いただきました。
博物館の収蔵庫の機能と意味、人文系資料と自然系の標本の根本的な違い、博物館が標本を収集する意義まで、一つひとつ懇切丁寧にお話しいただきました。
そのあと、化石や鉱物の標本を手に取って見せていただき、時間一杯まで収蔵庫内を自由に見学させていただきました。
また博物館資料論の講義でよろしくお願いいたします。

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予定を少しオーバーしましたが、今年度もおかげさまで充実した見学実習となりました。
ご対応いただいた福島県立博物館の皆様には心より感謝申し上げます。
実習生の皆さんには、博物館の機能と社会的役割、学芸員の専門家としての仕事や社会貢献など、見学実習だからこそ学ぶことのできた貴重な経験の数々を、ぜひ今後の学びに生かしてもらいたいと思います。

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