大学は目下、正規試験期間中です。
東日本大震災から5年の節目を迎えようとしている今日この頃ですが、そんな中、震災直後に開設された福島大学避難所にかかわる資料の記録整理にとりくみました。

話は遡ること4か月ほど前。
9月26日~10月6日の11日間にわたる福島大学での「震災遺産とふくしまの記憶」展開催にあたってシンポジウムを行いましたが、その中で報告を依頼した同僚の鈴木典夫さんから、数々の避難所資料の存在をご紹介いただきました。

福島県内には避難所の掲示物などのまとまった資料が残っておらず(残っているという情報は知りません)、県外では長岡市図書館(南相馬などからの避難者を多く受け入れた避難所の資料)、筑波大学加須にあった双葉町役場・避難所の資料)が知られています。
その意味でも、福大避難所資料は東日本大震災における福島県の震災資料として、また大学史の資料としてもたいへん貴重なものだと言えます。

一方、以前から学内の有志で活動していた貴重資料調査会を基盤に、2015年度から福島大学資料研究所が発足しました。
今回は、資料研究所の活動の柱でもある学内の貴重資料の情報収集と記録整理・保全の一環として、避難所資料の整理の協力を申し出たというのが経緯です。

作業は福島大学うつくしまふくしま未来支援センター(FURE)を借りて行いました。
呼びかけに応じて文化史・地域史ゼミの13名の学生が作業に参加してくれました。
終わったあとで気づいたのですが、文化史の4年男子5名が全員いるではありませんか…。
卒論発表会を終えて一息ついているであろうに、嬉しいですね。

作業手順は、基本的にいつもの資料整理と同じなのですが、掲示物や配布物が主なので、説明を聞かないとわかりませんし、説明とともに記録しておきます。
そこで、避難所の運営に携わった院生のIくんに指導をお願いし、関連情報とあわせて目録を作成することにしました。
1点ごとに番号を振って封筒を用意し、用紙に情報を書き込んでいきます。

20160209避難所資料整理 (1)

整理の終わった資料は封筒とともに集められ、番号順に整理されたのち、写真撮影にまわされます。

20160209避難所資料整理 (10)

20160209避難所資料整理 (2)

20160209避難所資料整理 (5)

20160209避難所資料整理 (3)

震災当時の緊迫感が伝わってくるような資料もあります。

20160209避難所資料整理 (4)

中には大型資料もあったので、ここは秘密兵器の大型スタンドの出番です。

20160209避難所資料整理 (6)

記録整理の終わったものは封筒に詰めて、文書箱に収められました。

20160209避難所資料整理 (7)

午後にはメンバーを入れ替えて作業を継続しました。

20160209避難所資料整理 (9)

手書きによる目録作成が終わったので、今度はパソコンにデータを打ち込んでもらいました。

20160209避難所資料整理 (8)

今日の資料以外にも、学内に避難所資料が分散されているとの情報もあり、今後とも機会を見つけて調査できればと思っています。

それにしても、あちこちから笑い声が外にまで聞こえてくるくらい楽しそうにやっていて、みんな本当に仲良しだね。
4年の男連中なんて、2年前はお互い会話もせず、休み時間になると一斉にスマホをいじってたのにねぇ…。
はっきり言って変な奴らばっかりですが(特に男)、今どき珍しいくらいまっすぐで、学年や性別、ゼミを問わず、仲良く笑いの絶えない学生たちを見ていると、やっぱり福島大学の教員でよかったなと思います。
卒業しても、たまには資料整理を手伝いに来てね。福島を離れたらちょっと無理だけど。
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