一ノ関で1泊し、いよいよ骨寺村へ。

ここは中世、中尊寺の荘園だったところで、東北地方で唯一の荘園絵図(今でいう地図の一種)が残っており、しかも大きな開発がなかったため、中世の景観がよく残っているところだと言われています。
荘園絵図についてはこちらをご覧ください。

またもや20年ほど前(笑)、大学院の授業で、絵画史料論・荘園絵図論の第一人者である黒田日出男先生が行きたいところの一つだと仰っていて、自分もいつかぜひ訪れたいと思っていたところの一つです。

まずはバスで厳美渓へ。
一ノ関市博物館が開館前だったため、せっかくなので厳美渓を散策。
自然の生み出した絶景に、皆で感動しました。
吊り橋はけっこうスリリングでした。





Mちゃんが「先生、これやりたい」というので、かごにお金を入れて板をたたくと、あっという間にするすると対岸に渡ってお店に。





間もなくして、お茶とお団子が到着。





みたらし、胡麻あん、こしあんの3種類。
やわらかくて美味しかったです。

一通り楽しんだのち、一ノ関市博物館へ。
ラッキーなことに、入場無料の日でした。



ここでしっかり、骨寺村について予習。
乗ろうとしたバスが平日のみの運転だったため、タクシーを呼んでもらって骨寺村へ。
親切にしていただいた博物館の皆様、ありがとうございました。

いよいよ骨寺村に。
まずは若神子亭という交流施設へ。
ガイドの方に声をかけていただいたので、シアターでビデオを拝見。



空撮による骨寺村の映像をみて、否が応でも期待感が高まります。
こういう映像をみて胸躍らせる自分は、今さらながら歴史大好きなんだって再確認しました。

午後からの散策に備えて早めの昼食。
南部一郎というのはカボチャの品種で、それを練り込んだうどんをチョイス。
空腹だったので大盛りを頼んだら、あらびっくり。
でも美味しかったので、結局は食べてしまいました(笑)。


(上が普通盛り、下が大盛り)

考古学ゼミのMくんが、どこかで見たようなものを発見。



そう、平泉文化遺産センターで島原さんに見せていただいた紙芝居です。
さすが先輩思いのMくん!
意外なところでの再会でした(笑)。

交流館の方がとても親切で、わざわざ7人分の自転車を手配してくださいました。
終始親切にしていただき、学生ともども感謝しております。



モデルコースに従い、荘園の故地を自転車で散策。

栗駒山から吹き下ろす風がかなり強く、家の西側は屋敷林で覆われています。
東北地方では居久根(イグネ)というそうです。



中央を流れる本寺川と、山からの沢水を灌漑用水として荘園の開発が始まったとされます。
圃場整備が入っていないことから、さまざまな形の小規模な水田を見ることができます。



荘園絵図に出てくる六所宮と考えられている駒形根神社からは、本寺川の両側に広がる水田の光景をみることができます。





そのまっすぐ先に見える、ひときわ目立つ水田の中の木立に、荘園絵図に出てくる若神子社があるそうです。



何の変哲もない農村の風景にしか見えないかも知れませんが、中世の荘園絵図を知る者にとっては、感動の世界が眼前に広がっていました。
やや大げさかもしれませんが、長年の夢がかなった瞬間でもありました。

帰りは交流館で、バスの待ち時間を利用し、皆で南部一郎カボチャの入ったマドレーヌかシフォンケーキをいただいてから帰りました。



5月末には田植えのイベントもあるそうです。荘園領主になれるオーナー制度もあるとのことです。

気を良くしたわたしは、早くも来年の春のゼミ旅行の計画を練りはじめています(笑)。
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