今日は金山町教育委員会から3名の方が大学にお見えになりました。
金山町は福島県の南西部、お隣は新潟県という、奥会津の山間の町です。
公式キャラクターは「かぼまる」だそうです(・ω・)

話は遡ること3月、本学の初めての試みとして、研究・地域連携成果報告会がありました。
当時の学類長から「阿部さんはあまりないことをやっているから」と推薦いただき、歴史資料保全活動を中心に報告したのですが(⇒その時の模様はこちら)、そのときにご来場いただいた金山町の町長さんが歴史資料保全活動に関心をもってくださり、4月に大学にお見えになられて、大学と連携して町にある歴史資料の活用を検討したいというお申し出をいただきました。

今回はさらに具体的に、歴史民俗資料館建設の構想も含めたご相談をいただきました。

20150625金山町 (2)

博物館構想そのものについては、専門家の意見も取り入れながらよりよいものができるよう、パイプ役としても何かしらお役に立てればと考えています。
今日はむしろ、大学だからこそできることは何かを中心に、研究振興課、ふくしま未来学事務局それぞれの担当者にも来ていただいて、ざっくばらんに意見交換をさせていただきました。

福島大学は、文部科学省「地(知)の拠点事業(COC事業)」として「ふくしま未来学」の採択をうけています。
そこでは教育、学術研究、社会貢献の3つが柱なんだそうですが、今年度からは社会貢献の一環として、地域に赴いて地元の皆さんと交流し、地域の課題をともに考える日帰りバスツアー「みらいバス」を開始しています。

まずはこの企画を通じて、大学と町の交流をやってみてはどうかと考え、担当者から内容を紹介してもらいました。
先の話になりますが、何とか実現したら、また記事にします。
その前に、まずは自分の目で金山町を見に行くつもりです。

たまたまかもしれませんが、結ばれた縁を一つひとつ大切にして、いろいろな取りくみをしている仲間と連携し、大学の教員、職員、学生、そして地域の皆さんがともに交流して楽しめる、それでいてみんなで学びながら課題解決に取り組める、文字通り未来志向の活動に少しでも役立てられればと思っています。
それが歴史資料保全活動を支える仲間たちの輪へとつながっていけば、望外の喜びです。
今日は朝から一仕事して、来学していた富岡町とのご挨拶もそこそこに、浪江町に向かいました。
昨年末から始まった文化財調査の中で情報の寄せられていた資料のレスキューです。

資料は耐火金庫に収められていましたが、被災で横転し、正面扉が底側になってしまいました。

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簡単にひっくり返せるものでも開けられるものでもないので、対処方法については関係者の間でも議論がありましたが、時間等の制約もあり、結局はダイヤモンドカッターで鉄板を焼き切り、中身を取り出すことになりました。
文字通りのレスキューです。

20150623浪江町 (2)

耐火金庫の構造を初めて見ましたが、鉄板と鉄板の間に砂が敷き詰めてあるんですね。
砂をかきだすのも一苦労です。

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ダイヤモンドカッターを休ませつつ、刃を頻繁に交換しながら2枚目の鉄板を焼き切ると、ようやく内装の板部があらわれました。

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この板を取り外すと、震災から4年余が経過した資料が姿をあらわしました。
資料は津波をかぶっているため、ひとまずビニール袋に入れて隔離し、今後の措置を講じることになります。

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当初、内部は3段とみられましたが、大きさからみてもう1段ありそうだということで、学芸員さんに中に入って板を外していただいたところ、引き出しになっていたので、中身を取り出すことができました。

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こうして、4年以上前に被災し、半年前に所在確認の行われた資料が、ようやくレスキューされました。

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帰りに南相馬市小高区の磨崖仏を見てきました。
震災後に初めてご案内いただいた当時は観音堂が崩壊し、磨崖仏がむき出しになっていました。
奇しくも2012年6月23日、ちょうど3年前でした。
少しずつ復興が進んでいるようにも見えますが、まだまだ先は長いです。

20120623小高観音堂磨崖仏

20150623小高観音堂磨崖仏
6月13日は研究室ブログを始めた日です。
今日で丸2年が経ちました。3年目に入ります。

多くの人は楽しいプライベートや趣味の世界をweb上で公開しているのでしょうが、私にとっての日常生活は、ほぼイコール大学教員および歴史資料保全活動なので(笑)、楽しかろうが辛かろうが、研究室ブログが日々の生活の記録であるといっても過言ではありません。
プライベートであるはずの時間にも公の部分が混在している、公私の区別がなかなかつきにくい生活だとも言えます。

でも、ブログのおかげで、研究室やふくしま史料ネットの活動の経緯を記録し、いつでも手軽に振り返ることができるようになりました。
特に史料ネットの活動記録は、将来のためにも残さなければいけないはずなのですが、あらたまってとなるとなかなかできませんでした。そんな余裕もありませんでしたし…。
その意味では「記事をブログに載せなきゃ」という習慣ができたことはよかったように思います。

学生たちもこっそり?見てくれているらしいですが(笑)、彼らとはやはり日常の顔を付き合わせてのコミュニケーションが第一であることは言うまでもないので、これからも変わらず一人ひとりとの付き合いを大切にしていきます。

偶然にも、研究室とふくしま史料ネットのFacebookも今日で丸1か月経ちました。
それぞれの利点をうまく活かしながら、「はじめに」で述べた初心を忘れずに、日々邁進していきたいと思いますので、変わらずよろしくお願いいたします。

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今週は博物館実習(古文書選択)の第1期で、5名の学生が郡山市歴史資料館でお世話になっています。
  2013年度  2014年度

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今回は他大学もあわせて12名、偶然にもすべて女性でした。
実習も終盤にさしかかっていましたが、ようやく様子を見に行くことができました。

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昨日の午後に裏打ち実習をやったそうで、あちこちに作品(?)が乾かされていました。

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今日の実習内容は展示の構想案づくりでした。
たくさんの図録や資料を参照し、各自で展示案を作成します。
発表は午後だそうです。

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実習生の手元には参考資料として、かつての実習生が作成した展示案がありました。
わたしが担当して最初の頃の卒業生のものも散見され、当時のことを懐かしく思い出しました。

実習は明日までです。
ここで得られた経験と学びの成果は、これからの学問だけでなく、社会に出てからもいろいろなかたちで生きてくるはずです。
あと少し、がんばってください。
恒例の博物館見学実習で、福島県立博物館に行ってきました。
まもなく研究室ブログを開始して3年目に入りますが、最初の記事が県博の見学実習だったこともあり、紹介記事としては3回目です。
   2013年度 2014年度

あいにくの雨まじりの天気でしたが、8時半に金谷川を予定通りに出発。
10時前には到着しました。



ガイダンスののち、一般の展示解説に交じって常設展を見学。
あわせて福島県立美術館の巡回展も見てきました。



希望者のみで鶴ヶ城を見学。
この頃には傘も不要となりました。
時間の関係で、天守閣の前で記念写真を撮って終了(笑)。



昼食はいつものティールームで用意していただきました。
大人たちは今後の企画等についての打ち合わせ。

午後からはバックヤードの見学と解説をお願いしました。
今回は、県博が収集と保全を手がけている震災遺産についてもご説明いただきました。



ふくしま震災遺産保全プロジェクト昨年度から始まったものですが、資料にまつわるエピソードをうかがうと、担当者のご苦労が伝わってきます。よくここまで保全していただいたと敬服します。
今回拝見したのは道路標識などごく一部ですが、浜通りとは縁の薄い自分ですら、足を運んだことのある地名を見るにつけ、実際に目のあたりにした光景を思い出して、何とも言えない複雑な気持ちになります。
県博では、県内でのさらなる巡回展も企画したいそうなので、ふくしま史料ネットとしてもできるだけ協力していきます。

続いて自然史(化石)・民俗資料についてもご説明いただきました。
間近ではなかなか見られない貴重な資料を拝見させていただくことができました。
資料の実物を前にお話をうかがえるのが、見学実習ならではの贅沢なひとときです。





あっという間に予定時間をすぎてしまいましたが、おかげさまで充実した内容の実習になりました。ありがとうございました。
アンケートに答え、記念写真を撮って終了しました。





帰りにはすっかり青空に。
福島県立博物館の皆様、お世話になりました。またよろしくお願いいたします。

昨日のゼミでは、6月ならではの名品が並びました。
とうもろこしのような甘さです。すばらしいの一言です。
早く北海道に行きたいな…。

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4年生たちは就活が本格化しつつあります。
公務員試験も始まりつつあるそうです。
教育実習で不在のSくんをのぞいた男連中は、決起集会(笑)で生協食堂に食事をしにいったそうです。
カツを食べたそうで、意外とかわいいところがあります。



緊張感いっぱいだと思うけど、普段の実力を思う存分発揮できるよう、まずはコンディションをととのえて、おちついて試験に臨むように。
健闘を祈っています。

今日は福島県博での見学実習です。
詳しくはのちほど。
当事者でないとなかなかわからないかもしれませんが、大学の教員は、授業以外にもたくさんの仕事があります。

学内でいえば、さまざまな委員会の職務があります。
例えば、今の私は4月から2年間、学生生活委員の役目にあります。
大学職員さんに助けていただきながら、学類および全学でさまざまな運営に関わります。

学外でもいろいろな仕事があります。
特に地方国立大学にいると、地元自治体とのおつきあいというのが大事になってきます。
福島に来て5年目、少しずつですが、さまざまな委員を頼まれるようになりました。

今日はその一つである、郡山市歴史資料保存整備検討委員会がありました。
来週、何人かの学生が実習でお世話になる郡山市歴史資料館のお隣に建て直された、郡山市中央公民館が会場でした。





郡山市は今、市長さんが歴史や文化の保全と継承、そして活用に力を入れようとしておられます。
本気で取り組み、うまく結果を出せば、福島県内の自治体としては先駆的モデルとなりうる事業です。
昨年度に始まった委員会も3回目、今回も委員の先生方の間で活発な意見交換がなされました。
私自身、とてもいい勉強になります。

会議終了後に話の流れで、かねてから開催の可能性を検討していた「懇話会 ふくしま再生と歴史・文化遺産2015」の第2回を郡山でやりたいという話を持ちかけました。
担当職員さんや、いつもご指導いただいている委員の先生からは、前向きなお返事をいただくことができました。
思い立ったが吉日、実現に向けて、関係者のお力を借りながら、協力要請と調整に入りたいと思います。

この夏も相変わらず忙しくなりそうです…。