年末も押し迫ってきましたが、催し物のお知らせです。

震災からまもなく丸4年を迎えますが、ふくしま史料ネットはあらためて発足時の原点に立ち返り、多くの県民有志が手を携えて地域の歴史・文化遺産を護るために何をすべきなのか、どんなことができるのかを、各分野からの現状報告とともに、参加者一同で考え、共有していきたいと思います。

もちろん、こういう企画は定期的に開催しつづけなければ意味がありません。
理想を言えば、福島・郡山・白河・会津若松・いわき・相馬といった各地域の中心都市で数年以内に開催できるよう、半年に1回くらいのペースで行けるといいのですが…。
とりあえず1回目をやってみて、何とか見通しが立てられるようにがんばります。
さらに今回は、学生たちの協力を得て、普段やっている記録整理作業をご覧いただき、実際に体験していただける企画も用意しています。

             記

日時 1月25日(日) 13:00~16:30

場所 福島県文化センター2階会議室
      
開催要項
 主催 ふくしま歴史資料保存ネットワーク事務局
 共催 公益財団法人福島県文化振興財団
 後援 福島県教育委員会 福島県史学会 福島大学うつくしまふくしま未来支援センター
     福島民報社 福島民友新聞社
  ※入場無料、事前申し込み等は不要

 日 程(予定)
  12:30 受付開始 ※福島大学生による史料の記録撮影の実演を行います。
  13:00 開 会
  13:05 報告1「文書資料保全の経緯と現状(仮題)」阿部 浩一
  13:30 報告2「考古資料の保護活動と課題(仮題)」菊地 芳朗
  13:55 小休憩
  14:00 報告3「無形の文化財の保護活動(仮題)」 懸田 弘訓
  14:25 報告4「植物史資料の保全と現状(仮題)」 黒沢 高秀
  14:50 休憩 ※福島大学生による史料の記録撮影の実演を行います。
  15:10 情報交換・ディスカッション    司会 本間 宏
  16:30 閉 会

懇話会 ふくしま再生と歴史・文化遺産2015-page-001

懇話会 ふくしま再生と歴史・文化遺産2015-page-002

※なお、上記チラシでは「ふくしまの歴史・文化遺産」となっていますが、「ふくしま再生と歴史・文化遺産」が正しい名称です。
 また、後援に入っていただいている福島民報社と福島民友新聞社の間が1字分空いておりません。
 いずれも校正段階でのチェックミスによるものであり、福島民報社と福島民友新聞社にはこの場をお借りしてお詫び申し上げます。


さて、2014年も年の瀬を迎えつつあります。
これからたまった仕事を片付けていると、あっという間の年越しでしょう。
年末には卒業研究の下書きの山が押し寄せてくるので、正月もきっとパソコンとにらめっこです(苦笑)。
年明け早々には学生の卒研指導、新ゼミ生との顔合わせ、古文書学実習での博物館見学等と目白押しで、初っ端から全力モードです。

長々と愚痴になりそうなので(笑)、とりあえず2014年の締め括りにしたいと思います。
どうぞよいお年をお迎えください(・ω・)
この記事、実は100件目です(笑)。
記念すべき?今回は、年末恒例の「福島餃子を楽しむ会」です。

思い起こせば4年前、最初のゼミ生たちとの何気ない会話の中で、福島の円盤餃子を食べたことがないという話から始まりました。
私などは、福島に来て最初にしたのが円盤餃子の食べ比べだったというのに…(笑)。

最初の年はゼミ生3人とただ餃子を食べただけであっさり帰りましたが、翌年からは徳竹先生の地域史ゼミを誘って、忘年会を兼ねることにしました。
今年は古文書学実習の仲間で開催しました。
会場は福島餃子の元祖、言わずと知れたココです(笑)。





それにしても、今年は福島市も降雪が早いです。いつもはセンター試験の頃に初雪なのですが…。



さて、この日は前哨戦とばかりに、ゼミの時間から美味しいものが並びました。
ゼミ生のTmTmの青森の実家から送られてきたりんご(例のごとく、私が丸ごと皮むきしました)。



女子力upをめざす?S姫お手製のケーキ(お世辞抜きで美味しかったです)。



Eっちゃんの栃木土産に、阿部家より差し入れの大阪土産も。







ゼミの終了時には、OGのMちゃんがシュトーレンを差し入れしてくれました。



さて、夜の餃子会本番。
25名が参加してくれました。



今回は宴会コースで、もつ鍋とキムチ鍋の2種を選択。
キムチ鍋は初めてでしたが、辛味のパンチが効いていて、超まいうーでした(≧∇≦)



もちろん、いつものコレも変わらぬ美味(≧∇≦)



大満足の1日でした。ごちそうさまでした。
そして年内のゼミはこれで終了です。おつかれさまでした。
4月から古文書学実習にともに取り組んでくれた学生たちにも感謝します。

DSCF6219_convert_20141220021441.jpg

DSCF6221_convert_20141220021631.jpg

宴会の最中に、教務課からのメールで、演習の1次受付の結果が発表されました。
また来年度もゼミ生が集まってくれることになりました。ありがたいことです。
ここ数日、ゼミ生が来るかどうかと、例年のごとく胃の痛い思いをしていましたので、これでやっと少しおちつけそうです(その割に餃子と鍋はちゃんと腹におさまっていましたが・笑)。

また1年後の同じ時期に、新たな仲間とともに餃子会を楽しみたいものです。

伊達市で、伊達稙宗(政宗の曾祖父)と分国法「塵芥集」をテーマとした講演会と討論が行われました。



講師は、5月に高志書院から『戦国法の読み方ー伊達稙宗と塵芥集の世界』を上梓された、桜井英治さん(東京大)と清水克行さん(明治大)です。
桜井さんは大学の先輩、清水さんとも長い知り合いですが、今の日本中世史研究を刺激に満ちた面白いものにしているお二人です。
わたしは講演のあとの討論のコーディネーターを仰せつかったのですが、後述するように、これがなかなか大変な役割でした…(笑)。

突然の総選挙の影響をもろに受け、当初予定されていた公民館が選挙の投票所になったため、小学校の講堂に会場を変更して行われました。
それにしても、2年前に建て直されたという新校舎、きれいなのは当然ながら、今どきの小学校はおしゃれで素晴らしいです。





簡単な流れを打ち合わせたのち、昼食をいただき、開始を待ちます。

ゼミ生たちが7名来てくれたので、伊達氏関連の遺跡と遺物の展示解説をお願いしました。



いよいよ本番です。
突然の会場変更などで観客の入りが心配されましたが、用意した座席を追加しても足りないほどの盛況ぶりでした。
伊達市学芸員の山田将之さんが稙宗と「塵芥集」の基本情報を解説されたのち、清水さん、桜井さんの順に講演がありました。

さすがは清水さんと桜井さん、学術的にもかなり難解なはずの内容を非常にわかりやすく話してくださいました。
あの話し上手は簡単には真似できませんが、少しは見習わないといけませんね…(^^;;

お二人のお話しがわかりやすく面白かったためか、ほとんどの方が討論になっても残って、熱心に耳を傾けてくださったのが印象的でした。

講演のあとの討論会では、コーディネーターとして難しい話を市民向けに解説しなおしてもらうつもりでしたが、全くその必要がありませんでした。
うーん、どうしよう…ということで、山田さんには梁川城の研究成果をご披露いただき、お二人には話を伺っていて、自分が聞きたかったことを質問してしまいました。観客の皆様、申し訳ありませんでした…m(_ _)m

後半は前代未聞の展開に(笑)。
先の『戦国法の読み方』は、お二人の対談形式で、歴史家が史料を解釈して歴史像を作り上げていく手法を公開するという、きわめて面白い試みの本ですが、これを聴衆の前でぶっつけ本番でやってしまおうというのです。
わかりやすく言えば、大学院のゼミを何百人もの聴衆を前にやるようなものでしょうか。
さすが発想力が違うな…と感心してばかりもいられません。コーディネーターも打ち合わせなしのぶっつけ本番なので、困ったものです(笑)。

結果として意図は大当たりのようでした。
お二人の史料解釈が披露されると、フロアのいろいろなところから、ああでもない、こうでもないという声が自然と聞こえてきました。
きっと史料を解釈して歴史像を創り出す歴史学の醍醐味を感じていただけたことでしょう。

結局、私はコーディネーターとしての仕事は何もできませんでしたが、伊達市にとっての稙宗、「塵芥集」、そして梁川城を市民の皆さんにしっかりと伝え、歴史学の面白さを感じていただくことができたという意味で、企画自体は大成功だったと思います。
個人的には、20年以上前の大学院のゼミを彷彿とさせてくれる、懐かしい感覚を思い起こしたひとときでもありました。

学生たちにもめったにない貴重な機会となったはずです。
このような講演会を企画し、関わらせてくださった関係者の皆様、桜井さん、清水さんに、この場を借りて感謝申し上げます。






最後に、話変わってTV情報です。
12月15日(月) 18:15~ KFB福島放送「スーパーJチャンネルふくしま」にて、被災文化財保全活動の様子が放送されます。
11月11日の富岡町役場での資料整理の様子が流れるかもしれません。
福島県内の方にはご覧いただけましたら幸いです。
4月から装いも新たに始まった古文書学実習も、2014年としては最後の機会を迎えました。
ボランティアで参加してくださっている社会人の皆様のお力添えと、熱心な学生たちに支えられて、作業もだいぶ進みました。
同じくボランティアで指導にあたってくださっている郡山の柳田先生のおかげで、学生たちの目録作成もはかどるようになりました。

さて、FUREには先週、強力な新兵器が導入されました。
大型資料の撮影用のスタンドです。

fc2blog_20141212112938fb0.jpg



私が今年度からメンバーに加えていただいている科研費を利用させていただきました。
これにより、今までは何枚も分割して撮影しなければならなかった資料が丸ごと撮影できることになります。
実際に写してみると、こんな感じになります。





どのくらいの大きさまで写せるか、手っ取り早く(笑)人間で実験してみました。
150cm台のSちゃんと、180cm超えのKくんです。







この感じだと、2mくらいの長さまでは1枚で収められそうです\(^o^)/

いつもの活動も順調に進みました。







年明けも早々に活動を再開したいと思っています。
大型資料があるので、新兵器にも早速ご登場願うつもりでいます。楽しみです(^o^)
県教委と町関係者による文化財保全活動の事前調査に同行させていただき、初めて浪江町を訪れました。

すでにご承知のように、旧警戒区域では双葉町・大熊町・富岡町の博物館資料が、文化庁の被災ミュージアム再興事業によってレスキューされました(詳細は拙編著『ふくしま再生と歴史・文化遺産』をご一読ください)。
しかし、浪江町は博物館施設がなかったために、町内の歴史・文化遺産の保全が立ち遅れています。
今回、地元関係者の熱意と努力により、ようやくその第一歩を踏み出すことになりました。

浪江町役場の二本松事務所で合流し、川俣町山木屋地区、浪江町津島地区を経由して市街地に向かいました。
山木屋付近は道沿いでずっと除染作業が行われていました。
浪江町との境に来ると、帰還困難区域に入るため、通行許可の確認がきっちり行われます。ちょっと緊張します。





富岡街道をひたすら進み、出口で再び通行許可の確認をとって、浪江町役場の庁舎に着きました。







セキュリティの問題がありますので、調査先については写真も含め、掲載を差し控えますが、地元の方々が危機感をもって文化財保全に動き始めてくださったのはたいへん心強いです。

午前中の事前調査ののち、昼食は役場庁舎内で取らせていただきました。





午後は、集団高台移転の候補地とそれにともなう道路整備にかかる土地に、縄文~中世のさまざまな遺跡があるということで、現地を案内していただきました。





さらに、甚大な津波被害のあった請戸地区を案内いただきました。





荒涼とした枯れ野原のあちらこちらに、津波で流された車や船が未だ撤去されずに残っていました。







震災から3年半以上も経つというのに、時が全く止まったままの光景を前にして、呆然と見つめるだけの自分がいました。

文化財収蔵庫を見学して、今日の事前調査は終了しました。
浪江町ともここで一旦お別れです。



浪江町で今後どんな文化財レスキューができるのか、まだまだ未知数なところがあります。
私自身、どんなお手伝いができるか、正直わかりません。

それでもやはり、歴史・文化遺産を護りたいという地元住民の熱い思いに、我々関係者は応えていけるよう、できるだけ協力していかなければならないという思いを強くしました。

いずれまた機会があれば、当ブログでもご紹介できればと思います。