9月も下旬となり、そろそろ涼しくなってきた福島ですが、秋分の日の昼間は半袖でもいいかと思うくらい汗ばむ陽気でした。

今週から博物館実習の館外実習(その2)が始まりました。
前回の6月は、比較文化ゼミ生3名が郡山歴史資料館でお世話になりました。
今回は文化史ゼミ生のうち、学芸員資格取得を希望する学生7名が対象です。

2日目の今日の午後は、歴史資料館所蔵の行政文書を活用しての資料整理です。

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実習の様子を見学させてもらいましたが、普段見ることのない明治期のくずし字の解読に悪戦苦闘していました。
それでも、皆でたった一字を読むために一所懸命辞書類をひっくり返して調べたり、頭をひねりながら考えを出し合っている様子を見て、ちょっと微笑ましく思いました。
普段はこんなに真剣に勉強している姿はあまり見ない気が…(失礼)。

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ご指導いただいている渡邉先生から、史料について解説していただきました。
1888(明治21)年の磐梯山噴火の際に集められた義捐金に関する史料だそうです。
9月27日から始まる収蔵資料展でも展示されるようです。

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続いて、その収蔵資料展の展示室に場所を移しての実習です。
準備中なので、シャッターを開けていただいてから中に入ります。

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既に運び込みが終わっている展示品を前に、展示の目的や意図、資料ごとの展示の工夫などを順次説明していただきました。
指示されなくても先生のお話をきちんと書きとめているようで、指導教員としては一安心です。

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明日の実習ではキャプション用のパネル作成などが予定されているようです。
その後は文献・考古資料を使った実習や、梱包実習なども予定されているとのことでした。
実習最終日の土曜日には収蔵資料展が開催され、そこでは実習の成果も人前に出ることになります。
展示自体も楽しみですが、学生たちがこの1週間の実習を経てどのくらい変わるものなのか、10月からの授業での再会も楽しみにしたいと思います。
8月下旬の集中作業以来、久しぶりの記事です。
この間、集中作業の様子が『福島民報』8月25日の紙面で紹介されました。
また、9月10日には朝日新聞福島版にて、いつもの資料整理作業の取材記事が掲載されました。
ありがとうございます。

本学図書館の館報『書燈』には新刊紹介として、『ふくしま再生と歴史・文化遺産』が掲載されています。
同書については、『歴史学研究』2014年9月号の「シリーズ 3.11からの歴史学【その4】」にも文献紹介として掲載されています。機会があればぜひご覧ください。

この間、教員も暇そうに見えて?かなり多忙です。
特に自分は、10月初旬の学会報告の準備で四苦八苦しています…(>_<)
学生たちも夏休みなどどこへやら、9月に入ってからは毎週のように博物館関連の集中講義、さらに館園実習で忙しくしています。

さて、そうした多忙な合間を縫って、今年もヤマト運輸の研修サービスを利用しての梱包実習を行いました。
 2013年度① 2013年度②

今回は諸事情により、前日(祝日)から資材が搬入されました。
本学は諸工事で、ただでさえ少ない駐車スペースが不足していますから、結果的に休日に運び入れた方がよかったのかも知れません。



今年は15名、3組に分かれて実習です。
講義を受けたのち、午前中は掛軸の桐箱からの取り出しと掛け降しです。

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今年は最初から掛け軸だったこともあり、例年にも増して、かなりおっかなびっくりという感じの、ガチガチの緊張感がこちらにも伝わってきます。
それでも一通り体験すると、少しずつ堅苦しさがとれていったようにも見えます。

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午後の最初は「綿布団」づくりです。
梱包に使うもので、生綿を薄葉紙に包んで作ります。
自分も早大学芸員講座の実習の時に、楽しくなって仲間と大量に綿布団をつくりすぎてしまった思い出があります(笑)。
ちょっとした共同作業でも、何気にチームワークが必要なことがわかります。

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自ら仏像になった気分で(?)できあがった綿布団に梱包されています…(笑)。

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正しい梱包の見本はこちら。

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実習では綿布団を使って、陶磁器を梱包します。
梱包は自分たちで考えてやることになったため、まさに三者三様です。

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これはいったい…かぼちゃ?巨大なにんにく?(笑・失礼)

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続いて陶磁器の入った桐箱の結び方。これが意外と難しい…。
筋のいい学生は即座にマスターして、班の仲間をフォローしてくれました。

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小休憩をはさみ、今度はうってかわって西洋画。
自分たちで梱包し、板段ボールでつくった被せ箱に納めます。

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ぴったり入ればめでたしめでたし…というところに、もう一波乱?
上下が正しくわかったうえで収納されているか、梱包を解いて確かめてみることになりました。
ちょっと自信なさげな班もありましたが、3班とも見事!上下間違わずに収納できていました(・ω・)

最後に桐箱の梱包を行い、質疑応答の時間をとったのち、WEBを使った確認テストを実施して終了です。

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課題として、実習の感想文を書かせることにしました。
みんな、どんな思いで今日の実習を受け止めたんでしょうか…。

今年もヤマトロジスティクスのスタッフの皆様にはお世話になりました。有難うございました。
学生たちは、明日から博物館資料保存論の集中講義(5コマ×3日間)、来週は福島県歴史資料館とまほろんで館園実習です。
とりあえずおつかれさまでした。そして明日からまた、がんばってくださいね。