この夏、2年ぶりに夏期集中作業を復活させることにしました。
先ほど、史料ネット通信にて案内を送りましたが、ここにも掲載しておきます。
いつもは月2回、水曜の夜に行っていますが、普段はお仕事等で参加の難しい方、遠方で福島に来られる機会のない方など、なるべく多くの方にご参加いただきたいと願っております。よろしくお願いいたします。

日程 8月23日(土) 10:00~17:00
    8月24日(日) 9:30~16:30

場所 福島大学うつくしまふくしま未来支援センター(JR金谷川駅より徒歩約10分)

内容 歴史資料の保全活動(クリーニング、記録撮影など)
     ※初めての方でも初歩からご説明しますので、ご安心ください。
  ☞活動の趣旨、内容については、小生の研究室ブログの以下の記事を参考になさってください。
     過去記事①  過去記事②
    
募集人数 両日とも各15名

申し込み方法 
 下記の必要事項をコピーし、ご記入いただいたものを、8月17日(日)までにふくしま史料ネット事務局(p113※ipc.fukushima-u.ac.jp、※=@)までメールにてお送りください。
 作業スペースや機材等の関係上、受け入れ可能な人数がありますので、万一募集人員に達した場合には、早期に募集を締め切る場合もございますので、予めご了解ください。
 なお、ご記入いただいた個人情報は、今回の集中作業に関する諸連絡以外には使用いたしません。

その他
 ①ボランティア作業となりますので、たいへん恐縮ですが、交通費・宿泊費は自己負担でお願いいたします。手配等につきましても、ご自身でお願いいたします。
 ②2日間とも、昼食と飲料は当ネットにてご用意いたします。
 ③事前にボランティア保険にご加入いただくことをおすすめします。各都道府県の社会福祉協議会にお問い合わせください。
 ④詳細につきましては、参加申し込みをしていただいた方にメール添付にて案内を送付させていただきます。
 ⑤事前のお問い合わせ等は、ふくしま史料ネット事務局までメールにてお願いいたします。


~~〈以下をコピーのうえ、必要事項をご記入いただき、メールにてお申込みください〉~~

ご芳名 

当日の連絡先(携帯電話番号)  

参加予定日  23・24両日  23日のみ  24日のみ ※不要なものを消去してください

当日の交通手段(予定)  JR  自動車  その他(           )  ※不要なものを消去してください

金谷川駅での出迎え   要  不要  ※不要なものを消去してください

連絡事項など(何かあればご記入ください)
7月24日から、富岡町のプロジェクトチームが個人資料の保全活動を開始しました。
詳しくは『福島民友』の記事をご覧ください。

  関連記事:福島民報 福島民友 河北新報

福島県内、特に旧警戒区域では、博物館資料の救出が一段落したことで、今度は個人所蔵の資料をどのように保全していくかという課題が残されています。
三瓶さんたち富岡町のプロジェクトチームの取り組みがさきがけとなって、地域の歴史・文化遺産を護っていこうとする機運の高まりが期待されます。
福島大学、ふくしま史料ネットも、できることから支援していきたいと考えています。

なお、先日の和島誠一賞受賞式のあった、文化財保存全国協議会第45回奈良大会の様子が公式HPにて紹介されています。
こちらもあわせてご覧ください。

そしてもう一つ、お知らせがあります。
この4月から福島大学うつくしまふくしま未来支援センター(FURE)で開始した歴史資料記録保全活動は、福島大学の前期授業が終了したことにともない、しばらくお休みになります。
後期の授業は10月から再開しますので、引き続きよろしくお願いいたします。

これにともない、夏期休業期間に集中作業を行います。
今のところ、8月23・24日(土・日)を予定しています。
学生たちは約2か月休みであっても(といいつつ、今どきの学生たちは集中講義などで、意外と多忙です)、世間一般はそんなにお休みばかりあるわけではありません。
土日の昼間であれば、平日はお仕事で多忙な方、あるいは遠方にお住まいの方でもご参加いただけるのではないかという期待もあります。
詳しくはふくしま史料ネットのメール通信にて近日中に発表しますので、よろしければぜひご参加ください。
博物館実習(古文書選択)では、前期はエコミュージアムの取り組みについて学んできました。
その総仕上げ?として、昨年度に引き続き、山形県朝日町のエコミュージアムの見学に行ってきました。

昨年度はりんごの美味しい秋にお邪魔したのですが、「四季いずれもいいところなので、今度は違う季節にいらしてください」というお言葉に誘われ、今回は夏にうかがうことにしました。
7月20日、恒例の「大沼浮島島祭り」にあわせて出かけました。

前日から強い雨が時折降るあいにくの天気で、当日朝も雨模様と、天気が心配されましたが、高速でトンネルを抜けて山形に入った途端、前方には青空が見えて一安心。
結果的に、全く傘もささずに見学を終えることができました。
これも指導教員の日頃の行いのよさ?…だといいのですが…。

予定より若干早めに創遊館に到着し、案内していただく長岡理事長さんと合流。大沼地区に向かいました。
まずは浮嶋稲荷神社に参拝します。

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途中、鵲(かささぎ)橋のところには鯉のえさが売っていて、観光客の方に買っていただいた(?・笑)餌を片手に向かいました。
(ちなみに、残りは御神酒のつまみ…じゃなくて、帰りがけに鯉さんたちに全部あげてきました)

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これが大沼の浮島です。自由自在に動くところが不思議というか、神秘的なところなのだそうです。

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この神事は、冬の間に根を張った「島」を湖畔から切り出し、名前を付けるものなのだそうです。
今年は恵方の旧国名にちなみ「陸前之島」と名づけられました。

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続いて、佐竹家住宅です。
今回はご当主がご都合をつけてくださり、中までじっくり拝見させていただきました。

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家の前を拝借して記念写真です。
なぜか勢いで?はじけている指導教員です。

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お昼は、昨年開店した「あさひ珈琲館」です。
もとは中学校(今は廃校)の寄宿舎だったそうです。山奥の遠い集落のため通学できなかったり、冬場に雪で来られなくなる学生たちがかつて利用していたそうです。
地元の野菜や玉こんにゃくもあって、かなりボリュームある美味しいランチと、こだわりの美味しいコーヒーを楽しませていただきました。

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午後の最初は空気神社です。
去年はなかった、こんな看板ができていました。

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前回は晩秋で枯葉と雪に覆われていましたが、今回はステンレス製の舞台に景色がよく映えます。

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参拝の仕方の案内板がなかったのですが、理事長さん直伝のご指導で“咲きました”じゃなくて(笑)参拝しました。

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これまた理事長さんのおすすめで、舞台に自らの姿を映しながら記念撮影です。

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続いて、今の時期だからこそ行きたかった椹平(くぬぎだいら)の棚田です。
バスの車窓から見えた途端、あまりの美しさに、皆で思わず声をあげてしまいました。

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日本の棚田百選にも選ばれています。
個人的には棚田というと、景観保存に尽力され、初代棚田学会会長をつとめられた、恩師の故石井進先生のことが思い出されます。

9月末の稲刈りの頃は、また格別の美しさがあるそうです。いつか行ってみたいです。

全体に予定が押していたため、新宿地区の史跡巡りは断念しました。
ちなみに、今回まわった3か所は、朝日町でもおすすめのベスト3だそうです。

創遊館に戻り、理事長さんの講義と質疑応答です。

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日頃からゼミや授業で何でも質問し、発言することを促してきたせいか、全員、自発的に質問を出してくれました。
めったにない機会ですから、そういう積極性がとても大事だと思います。
ここで見聞きし、学んだこと、そして歴史や文化を保全することの大切さを、いつまでも忘れずにいてもらえたら嬉しいです。

帰りにワイン城で試飲と買い物を楽しみ、帰路につきました。
車内でみんなとこんなものを食べました(笑)。

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以前、本学類の大学院の授業の一つである地域特別研究について、本ブログでも2回にわたりご紹介しました。
  1回目 2回目
 
今年度は歴史系教員を授業担当者となって、国見町の「歴史にもとづくまちづくり」事業に参画しています。
前半は歴史まちづくり法の制定に中心的役割をはたした国土交通省の担当者、すでに認定を受けている多賀城市(宮城県)の担当者、また造園学の視点からまちづくりに取り組んでおられる方々などを講師にお招きし、刺激的かつ有意義なお話を聞かせていただくことができました。





今回は、国見町での現地見学に続き、福島県内で歴史まちづくり法の認定をうけている白河市を見学させていただくことになりました。



午前中は、歴まち法認定に関わった担当者から、応募に至った経緯や苦心談などについてお話しいただきました。



ちょっと早めのお昼は白河ラーメンでした。



午後はあいにく小雨混じりの天候でしたが、歴史的風致地区の一つである、蔵などのある旧城下町を歩いて見学しました。

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随所に白河市指定の「歴史的風致形成建造物」のプレートとともに、蔵などの古い建物が見られます。

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白河市では、震災の直前に歴まちの認定を受けたため、幸いにも建物の修繕にも国の予算を活用できたそうです。
蔵を生かした店舗であったりと、古い建造物と旧城下町の街並みを生かしたまちづくりの様子を随所に見ることができます。

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見学の途中で思いがけず、教会の中も拝見させていただきました。

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蔵の所有者のお一人であるお茶屋さんには、蔵の中を拝見させていただいただけでなく、美味しいお茶までふるまっていただきました。

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白河駅の駅舎は大正時代の建造物で、ふくしまの近代化遺産の一つに数えられています。

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白河駅のホームの向こう側には、小峰城が見えます。
街なかから小峰城がみえるよう、景観の障害になっていた交番を移したりもしたそうです。
あとは将来的に電柱と電線がなくなると、かなり見栄えのよい景観になります。

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見学を終えたあとは、院生を中心に質疑応答です。

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これまでは、採択に向けていかに計画を立案していくか、そのために大学としてどんな提案ができるのかに専ら関心がありました。
採択されれば、さまざまな事業を推進する予算を国からもらえることになり、ある意味で夢のような?まちづくりも可能となってきます。
ただ、実際に採択されたあとの苦心談をうかがっていると、まちづくりそのものの成否は事業が終わったあとにその真価が問われるものでもあり、かなり長期的な視野に立って取り組まなければならないものであることを痛感させられます。

今までの何回かの話で共通するのは、地域住民が気づいていないまちの魅力を、外からの目で引き出していくことです。
特に歴まちでいえば、歴史的風致の策定、具体的には歴史・文化資源を発掘し、そこに人々の活動を結びつけてストーリーをどう組み立てるのかが腕の見せ所になってきます。

そうなると、歴史の専門家ではどうしても研究者の発想で考えてしまうため、学問的実証にとらわれすぎて自由な発想ができない可能性があります。
むしろ、院生の恐れを知らぬ大胆不敵な発想?(笑)の方が、かえって面白い視点を引き出せるのではないかと思います。

これから院生たちは2グループに分かれて報告準備に入ります。
8月末の準備報告、10月中旬の国見町での中間発表会の成果を楽しみにしています。
今日は一風変わった企画のご紹介です。

先日の昼休みに、有志の職員さんたちによる研究室訪問の企画がありました。

聞くところでは、震災前に何度か行われていた「幻の企画」だったそうですが、3年余の潜伏期間を経て?突如復活したようです。
その第1回目として、光栄にも?小生に白羽の矢が立ったとのことでした。
どうしてわたしなのかはよくわかりませんが、とりあえずあいつなら頼めば断らないと思われたんでしょうね、きっと(笑)。

せっかくのお申し出だったので、FUREの資料保存室と研究室の2回に分けてご案内することにしました。

今回は前半戦、FUREにお招きし、学生たちに準備をお手伝いしてもらって、被災歴史資料のクリーニングから記録整理までの一連の作業を紹介しました。

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震災後に新設されたFUREは、本学の被災地支援の中核拠点に位置づけられていますが、実は中に入ったことがないという教職員は、けっこう多いのではないかと思います。

歴史資料保全活動についても、学内でこんなことをやっていたんだと(⇒別に地下組織で怪しい秘密活動をしているつもりはないんですが…笑)初めて知って驚かれたようです。

ただでさえ「行政政策学類」の名のもとに存在感の薄い、われわれ歴史系教員がやっている歴史資料保全活動など、学内で知っている人の方が稀有なのかもしれません。
その意味でも、職員の皆さんに活動そのものを知っていただくよい機会になりました。

大学というと、どうしても教員と学生ばかりがクローズアップされがちですが、実際には多くの職員さんたちの力によって支えられています。
わたしたち教員も、職員さんたちには常日頃からお世話になる一方なのですが、お互いに多忙なこともあって、なかなか交流する機会がありません。
ほんの短い時間ですが、教員の日常を垣間見ていただくことで、少しでも教員の仕事を理解していただき(⇒きっと暇そうに見えるんでしょうが、実はけっこう忙しいんです…)、多少なりとも親近感をもっていただけたら有難いなと思っています。

さて、後半戦の研究室訪問はいつになることでしょうか?
せっかく復活したのですから、息の長い企画になるといいですね。
先週のことですが、7月2日の福島大学定例記者会見において、ふくしま史料ネットの和島誠一賞の受賞について報告させていただきました。
『福島民報』では、7月4日の朝刊で再度受賞の記事を掲載していただきました。
7日の朝日新聞夕刊の「情報クリップ」でも、記事は小さいながら、受賞のことが紹介されていました。
マスコミに記事に取り上げていただくことで、少しでも多くの方々の目にふれるのであれば、たいへん有難いことです。

この定例記者会見での発表の際に、6月24日に公表された日本学術会議 史学委員会 文化財の保護と活用に関する分科会の提言の中で、ふくしま史料ネットおよび福島大学の活動が随所で紹介され、評価していただいていることもあわせて紹介させていただきました。
『ふくしま再生と歴史・文化遺産』所収の諸論考が随所で引用されていることも、編者としては喜ばしいことでしたが、何より学生たちの活動が、同書所収の丹野隆明さん(県教委文化財課)の温かい眼差しに包まれた一文を引用するかたちで紹介され、評価していただいたことが、教員としては感慨無量でした。

もちろん、感慨にふけっているだけでは何も動かないわけで、われわれ被災地で活動する関係者の思いをしっかりと汲み取ってまとめていただいた提言をいかに被災地でも活用していけるのか、われわれ自身のさらなる努力と工夫も試されています。

会見後、複数のマスコミ関係者と話をさせていただく機会がありました。
ある記者さんは『ふくしま再生と歴史・文化遺産』を読んでくださっていたようで、しかも大学院で民俗学か何かを研究されていたようなお話で、記憶遺産の継承に強い関心をお持ちだったことから、深刻な内容の話ではあっても、楽しくお話しさせていただきました。
別の記者さんは、終了後にわざわざ研究室に足を運んでいただき、熱心に話を聞いてくださいました。
皆さん、水曜日の古文書整理を取材したいと仰ってくださったので、学生の奮闘する姿をご覧いただけることでしょう。楽しみにしたいと思っています。

さて、その古文書整理ですが、今月は9日と23日の予定です。
遅くなりましたが、前回6月25日の様子をアップしておきます。
少しでも多くの皆様のご参加をお待ちしています。

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