2014.05.31 地元の力
今日は1日、県内を縦断してきました。
午前中は白河市で、白川城跡調査検討委員会がありました。
伊藤喜良先生、飯村均さんなどとともに発掘現場をご案内いただき、成果についての説明を拝聴しました。





午後から郡山に移動し、郡山地方史研究会総会で講演をしてきました。
昔の研究の焼き直しで、地元についての気の利いた話もできず申し訳なかったのですが、熱心に聴いてくださり、感謝するばかりです。
最後に歴史資料保全活動についてもご紹介させていただきましたが、いくつもご質問をいただき、関心をもっていただけたのが有難かったです。

懇親会にもお招きいただきましたが、やはり皆さん、地元の歴史を語り出すと、とにかく熱い。
人生の大先輩方ばかりですが、そのパワーに圧倒されます。
そして、浅学が失礼な物言いですが、こういう方々がいらっしゃる限り、地域の歴史はきっと護られていくに違いないという頼もしさを感じました。
たくさんの宿題を頂戴しましたが(笑)、とても楽しいひとときでした。

帰り際の郡山駅では知り合いと再会。
奇遇とはまさしくこのこと。
今まではゆっくり会話を楽しむ機会などなかったので、これまたとても楽しいひとときを過ごすことができました。
Iさん、ありがとうね(・ω・)
5月には恒例の歴史学研究会大会が開催されます(今年は24・25日、駒澤大学が会場でした)。
昨年度は茨城史料ネットとともに活動支援のカンパを呼びかけさせていただきましたが、今年度は岩手・宮城・福島・茨城の4史料ネットが合同で行うことになり、初日の全体会では呼びかけ役をつとめてきました。

2日目は各時代ごとの部会に分かれて大会報告が行われます。
かくいう私も、2002年度大会中世史部会報告の大役をつとめさせていただいたことがあります。
そのときに一緒に報告した高橋修さん(茨城大)とは、奇遇にも3・11を機に、ふくしまと茨城の史料ネットの代表として再会しました。
ちなみに、24日の全体会で歴史学と歴史教育の問題を報告された今野日出晴さん(岩手大)は、私が母校である都立新宿高校で教育実習をしたときの指導教員でした。それ以来の長いおつきあいです。
縁とはいつどこでつながっているかわからないもの、不思議なものです…。

今年度は特設部会「資料保全から歴史研究へ -いま、歴史研究に何ができるか-」が開催されました(写真は開会前)。



先の高橋さんのほか、宮城の平川新さん、佐藤大介さん、神戸の奥村弘さんが報告されました。
震災前後からずっとふくしま史料ネットに温かいご指導・ご支援をいただいている、これまた縁ある方々ばかりです。

各地の取り組みを拝聴していると、歴史資料保全活動の実績でも、研究成果への結実という点でも、福島はまだまだ遅れているなと思い知らされます。
むしろこれから、地域の歴史・文化遺産をいかにして救い、後世に伝えるか、本格的にとりくまなければならない段階です。
特に旧警戒区域はまったなしの状況です。

4報告にたくさんのヒントと刺激をもらいながら、福島の仲間たちとともに、いつか胸をはって福島の成果を語れるようになりたい、という気持ちになりました。
そして、たくさんのヒントと刺激を種にして、福島県内で少しずつ蒔いていくことで、いつか福島県でも歴史資料保全活動が実を結び、あちらこちらで花が咲きほこるようになることを夢見て、一つひとつ活動を積み重ねていこうという決意を新たにしました。
5月第2回は第4週の28日に開催いたします。
要項はいつも通りです。18:00~ 福島大学うつくしまふくしま未来支援センターにて行います。
ご参加いただける方は、当日の午後1時までに shiryo-net※ipc.fukushima-u.ac.jp(※=@) までメールにてご連絡ください。
募集は5名程度とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
なお、見学だけでも歓迎いたしますので、お気軽にお声がけ下さい。
今日は2回目、5月第1回の作業です。
前回に引き続き参加してくださった方もいれば、新たに伊藤喜良ゼミOBのYくんも来てくれたり、4年生が大挙して指導の手伝いに来てくれたりと、かなり賑やかでした。
お菓子を多めに用意しておいてよかった(・ω・)















河北新報の記者さんの取材もありました。
せっかくなので、学生たちにも経験談を語ってもらいました。



作業風景も取材していただきました。



記者さんも学生のときに史学科で学んだとおっしゃっていました。古代史だったそうです。
福島も少しずつがんばっていることが、報道を通じて皆さんに伝わると嬉しいです。
一つ一つの積み重ねですが、徐々に参加者、経験者が増え、活動の輪が広がっていくことになればと願っています。

5月18日追記:同日の『河北新報』の朝刊に記事が掲載されたとの連絡をいただきました。機会がありましたら、ぜひご一読ください。
2014.05.10 地域特別研究
本学類の大学院は地域政策科学研究科といいます。
その中の特色ある授業のひとつに、地域特別研究というものがあります。
簡単にいえば、地元の自治体等と連携し、フィールドワークなどを取り入れながら、地域の抱える諸課題に実践的に取り組む学際的科目ということになります(→あってるのかな?)

今年度は、国見町から企画の提案があり、歴史にもとづくまちづくり事業に取り組むことになりました。
考古学の菊地先生が代表で、地域史の徳竹先生とともに、私も担当します。
また、国見町のまちづくり計画策定にかかわっている岩崎先生にもご協力いただいています。

今日はまず現地見学をして、まちづくりのイメージづくりに役立ててもらうことにしました。







最初は、旧羽州街道の小坂峠です。旧道と幕末開削の新道が残っていて、なかなかいい雰囲気を醸し出しています。







天気は快晴で、小坂峠から見る信達盆地の眺めは圧巻でした(^ ^)



信達三十三観音信仰の札所の一つである福源寺では、観世音講の伝統を守ろうとする地元の方々から、参拝者さながらにもてなしを受けました。
山菜料理、美味しかったです。ごちそうさまでした。







石母田供養石塔といって、元寇のときに元の使者として来日した禅僧である一山一寧の書を印した石塔もあります。
意外なところから世界につながっていたんですねぇ。



午後はまず、おなじみ?の洋館の見学です。
新出の資料を拝見させていただき、ついつい長居してしまいました。



続いて、鎌倉幕府と奥州藤原氏の一大決戦の地である阿津賀志山防塁です。南のあたりです。
二重になっている土塁と堀がわかるでしょうか?



御滝神社の湧き水は透きとおっていて、大きな鯉の姿が確認できました。



調査で何度もお邪魔したことのある貝田宿をまわり、奥州道中の跡を歩いてから阿津賀志山防塁の北側にまわり、見学は終了です。









今回見学してきた歴史・文化遺産を手掛かりに、院生の柔軟かつフレッシュな発想をどのようにまちづくりに生かしていくのかが、これから1年間の研究課題になります。

好天にも恵まれ、なかなか楽しい、充実した見学となりました。
参加してくれた院生の皆さん、ご案内いただいた国見町の関係者の皆様、まずは1日中おつかれさまでした。
5月1回目のご案内です。
要項は前回と同様です。

      ―☆―☆―☆―☆―☆―☆―

①作業場所:福島大学うつくしまふくしま未来支援センター(FURE) 2階 資料保管室
   FURE  周辺地図  構内図 
  
②次回の開催日時:5月14日 18:00~20:00頃

③実施形態:行政政策学類専門科目「古文書学実習」と合同で実施します。

④募集人数:機材、作業スペースの関係上、当面は5名程度といたします。

⑤作業内容:被災資料のデジタル撮影・整理など
  ※初心者の方でも基礎から作業手順をご説明しますので、ご安心ください。

⑥参加資格:歴史・文化遺産の保全に関心をお持ちの方であれば、資格・経験等は問いません。
        万一に備えて、事前にボランティア保険にご加入されることをお勧めいたします。

⑦参加方法:お名前と電話番号(携帯・スマホ)を明記の上、ふくしま史料ネット shiryo-net※ipc.fukushima-u.ac.jp(※=@)まで、開催日当日の午後1時までにメールにてご連絡ください。
ご案内の返信メールを p113※ipc.fukushima-u.ac.jp(※=@)よりさしあげます。
万一受け入れ人数をオーバーした場合は、次回以降の参加をお願いする場合もありますので、予めご承知おきください。

⑧ご持参いただくもの:特にありません。

⑨交通手段:できるだけ公共交通機関をご利用ください。構内は車の駐車スペースが不足していますが、夜間ですので幾分かは空いていると思います。

⑩問い合わせ:ふくしま史料ネット事務局までメールにてお願い致します。即日回答できない場合がありますので、ご承知おきください。
世の中はこどもの日、GWのUターンラッシュという最中、学生を連れて史料調査に行ってきました。
今回も国見町のO栗くんの全面協力を得て、3月25日にお邪魔した古文書調査の続きです。
連休中にもかかわらず、院生1名、学生8名が参加してくれました。有難いことです。
さらに嬉しいのは、後輩の指導のために4年生が2人も来てくれたことです。
きっと就職活動などで忙しいだろうに、感謝感謝です =^_^=

20140505史料調査8

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前回はその一部しかわかりませんが、今回は見つかったものを全部お出しいただきました。
資料は束になって保管されており、40束以上はあったでしょうか。
1束100通として、単純計算で4000通…気が遠くなります。

20140505史料調査3

束になって保管されていたこともあり、湿気や虫喰いもあって固着しているものが相当あります。
これを1点1点ていねいに剥離してからデジタル撮影し、中性紙封筒に詰めなおすのですが、これがまた根気のいる作業です。

20140505史料調査1

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いつの間にかデジタル撮影の手が止まってしまったため、総出で古文書の固着部分をはがしはじめました。
もちろん、私もちゃんとがんばりましたよ。
虫喰いのすごいのがわかりますかね?

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時間の関係もあったので、次回にスムーズに撮影に入れるよう、先に古文書の剥離作業を進めておきました。

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撮影と封筒詰めの終わったものは、順次もんじょ箱に入れられて保管されます。

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全部整理し終わるまでには相当な時間がかかると思いますが、無理をしない程度に、でも定期的に活動を続けていきたいと考えています。
参加してくれた学生の皆さん、おつかれさまでした。

今ごろ気づいたんだけど、今日はこどもの日、おやつは「白い〇人」より柏餅がよかったかな…(笑)