水曜日に行われた大学の定例記者会見で、『ふくしま再生と歴史・文化遺産』の刊行について報告してきました。
詳しくはこちらをご覧ください。

定例記者会見に出るのは3回目ですが、記者さんたちから初めて質問をうけ、しかも本を持って写真まで撮っていただきました。
翌日の地元紙(福島民報、福島民友)にはカラー写真入りで取り上げていただきました。
正直恥ずかしかったですが(笑)、記者さんも重要な記事として扱ってくださったのだとすれば、光栄なことです。
これを機に、より多くの方に読んでいただけるよう、次は本屋さんもプッシュしてくれると嬉しいのですが…。

さて、行政ブログでは、夏休みの学生たちの活躍の記事を掲載していただきました。
こちらもぜひご覧ください。

震災当初に比べると、行政ブログも投稿もめっきり減ってしまい、いささか寂しい感じがします。
奇しくも『ふくしま再生と歴史・文化遺産』の中で、五味文彦先生が『方丈記』を引き合いに出し、ひどい災害があっても時間が経つと皆忘れてしまう、だからこそ鴨長明は忘れないように書きとめたのだ、そして震災を経験したものは絶えず発信していくことが大事なんだとおっしゃっています。
とりあえず歴史系ゼミは、行政ブログの場をお借りしてこれからも発信しつづけるつもりでいます。
今は米沢と相馬の資料レスキューのボランティアについて、学生たちに原稿を書いてもらっています。
掲載されたら、またここでも紹介します。

そういえば、もうまもなく師走を迎えます。
大学では各種ガイダンスが目白押しで、まず1年生の専攻選択が終わりました。
おかげさまで社会と文化専攻は、昨年に引き続き約60名の学生に集まってもらうことができました(それ以前は例年30名くらいだったんです)。
そして昨日は3専攻ごとに、専攻入門科目(2年次ゼミ)の説明会がありました。

来週はいよいよ、2年生の演習ガイダンスです。
はたして来年度もゼミ生が来てくれるのかどうか、毎年この時期は心配で心配で、胃が痛くなります(その割には日々快眠ですが・笑)。
とりあえず、来週からのゼミ見学に少しでも来てくれることを祈りましょう。
教務委員としては時間割の作成もあるし、そちらはそちらで頭の痛いところです。
そういえば、12月第2週からは3人でオムニバスの授業の最後5回分がまわってくるんだった…。

いずれもどうなることでしょうか…。

*12/1の追伸:定例記者会見に来ていただいた朝日新聞(地域面・福島)でも、記事が掲載されたようです。
 朝日新聞デジタルで見ることができます(こちらもカラー写真入り・笑)。
 全文を読むには会員登録しなければなりませんので、ご注意ください。
㈱山川出版社から刊行された『ふくしま再生と歴史・文化遺産』が、本日より発売となります。
一人でも多くの方にお読みいただきたいので、ご購入はもちろんのほど、ご紹介・宣伝等々、ご協力をよろしくお願い致します。
博物館実習(古文書選択)では、学芸員資格の新課程への移行にともなって、新たに実践的な試みを始めています。
今回は、さまざまな博物館のあり方を知る一環として、エコミュージアムの取りくみで有名な山形県朝日町を訪れました。

20131117朝日町01

実は、一番訪れたかったのは他ならぬ私なのです(笑)。
福大着任前に早稲田大の学芸員講座を受講した際に、教育学の講義で初めてエコミュージアムのことを知りました。
ふとしたきっかけで、今年は事前学習をした上で、現地に出かけてみることを思い立ちました。

ご存知でない方のために簡単にご紹介すると、エコミュージアムとは、フランスの博物館学から生まれたもので、建物内に文化財等を収蔵し、専門の学芸員が保全し展示する通常の博物館とは異なり、地域全体をまるごと博物館に見立てて、展示物を現地で保存し、地域住民が自ら学んで学芸員としての役割をはたそうというものです。

エコというと専らecology(自然環境の保護)を想起しますが、それ以外にもeconomy(経済→地域振興)やecole(教育→社会教育、生涯学習)を包摂している概念だと教わりました。
実際、社会教育や地域づくりの分野からも多彩な研究や試みがなされています。

福島駅前から朝日町までは、高速を使えばバスで約2時間と、予想よりかなり早かったです。
10時には現地に着いたので、思い切って空気神社に足を延ばしてみました。
付近はすでに雪の降った跡がうっすら残っていました。

20131117朝日町02

20131117朝日町03

自然と空気の豊かさに感謝するモニュメントでもあり、自然環境を大切にする朝日町とエコミュージアムにとって象徴的な施設です。
写真は、ヴィジュアル系のライブでみんなで“咲いて”いるわけではありません。
正しい参拝の仕方③「仰ぐ」をみんなでやったらこうなった、というだけです。

20131117朝日町05

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そのまま黙って帰ろうとしたら、「先生はやらないのか」と鋭くつっこまれ(苦笑)、ここは思いきり美味しい空気を吸おうと、一人でやってみました(写真は愛羅武猫命さん・仮名、の撮影)。



お昼は、地元のお母さんたちが地元の食材を使った料理を出してくれるという、カフェ蔵というお店へ。
文字通り古民家の蔵を活用した、我々に相応しい(?)お店でした。

20131117朝日町06

写真は今月の和風ランチです。どれも美味で大満足です。
漬物のシャキシャキした食感が新鮮で、何かと尋ねたら、ヤーコンという食材でした。



余談ですが、翌日に今度は群馬にて(笑)、ヤーコンの漬物を見つけたので購入してみました。



午後からコアセンターのある創遊館にて、エコミュージアム協会の理事長さんから説明を受けました。

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学生たちも熱心に耳を傾け、積極的に質問していました。
25年も続いているというエコミュージアムの成功の秘訣を、我々なりに学び得た気がします。

続いて、理事長さん自ら案内人をつとめてくださり、サテライトと呼ばれる地域内の見学ポイントをまわりました。
今回は寺院や中世の館の跡、古民家などをご案内いただきました。
歴史資料保全活動と相通ずる部分も多く、いろいろ勉強になりました。

20131117朝日町09

その後、朝日町は「りんごとワインの里」ということで、帰りがけにワイン工場と物産館(産直和合)に立ち寄りました。
学生たちはここぞとばかり(?)、ワインをたらふく試飲していました(笑)。
下戸の先生(._.)はぶどうジュースにしました。

和合地区は、無袋りんご発祥の地として知られています。
「葉とらず」とあったので何かと聞いたところ、通常は葉を摘んでリンゴの実に太陽の光をあてて色づきをよくするのですが、葉を取らないものは色づきは少し落ちるけれど、甘みは増すのだそうです。
「葉とらずのものとしてはなかなかいい色だよ」とすすめられて、今回はこちらにしました。





箱を開けてみたら、りんごのいい香りがパァ~ッと広がってきました。
あとでゼミで仲良く食べましょうね( ^ω^ )
2月のシンポジウムの報告集が、長い道のりを経てようやく本になりました。
無理を言って、一足先に送っていただきました。

ふくしま再生と歴史・文化遺産1

ふくしま再生と歴史・文化遺産2

テープ起こしの原稿の段階から一緒に本づくりに取り組んでいただき、私が漠然とイメージしていたものをはるかに超えたすてきな装丁に仕上げてくださり、しかも心に訴えかける名キャッチコピーを帯に付けて下さった、㈱山川出版社の編集担当者に心より感謝申し上げます。
「東日本大震災後の地域社会を歴史と文化が護る」なんて、かっこよすぎです(笑)。
手に取った瞬間、感動で体が震えてしまいました。
大げさに聞こえるかも知れませんが、本当の話です。

そして何より、充実した中身をできるだけ多くの方々にお読みいただきたいと思います。
五味先生のご講演は、いつもながらの五味史学の魅力を堪能できるとともに、常に大胆な問題提起と斬新な研究手法によって日本中世史学界を牽引してこられた先生ならではの含蓄ある言葉に満ちあふれています。

丹野さんのご論文を読めば、これまではなかなか伝わってこなかった、震災後の福島の文化財等が置かれている状況が手に取るようにわかるはずです。
吉野さん、三瓶さん、中野さんが吐露された数々の思いは、歴史・文化財関係者だけにとどまらず、全国の方々にもしっかり受け止めていただければと思います。

一方、深刻な状況の中から、少しずつでも前向きかつ豊かな可能性を秘めた歴史・文化遺産の保全活動の動きが生まれつつあります。
地域住民の皆さんととともに取りくむ本間さん、内山さんのお話は、たくさんのヒントを与えてくれるはずです。
泉田さんは茨城から、地元双葉町の歴史と文化に寄せる熱い思いの込もった文章を寄せてくれました。
彼のような若い世代が着実に育ちつつあることは、歴史資料保全活動に取り組む私たちに勇気と希望を与えてくれます。
今ではすっかり頼れる存在となった福大の学生たちもそうですが、若い世代はいつも元気で笑顔を忘れず、ともすれば深刻で暗くなりがちな場を和ませてくれる存在です。
ついでに拙文もちらっと読んでいただけたら、「福大もがんばってるね」って思ってもらえるかも知れません。

そして願わくば、菊地さんの提唱する国立の博物館施設、これは双葉町・大熊町・富岡町のお三方も同様に望んでいることであり、その実現に向けて全国の多くの方々からの賛同と支援が得られるよう、この本を通じて訴えていく努力をしなければなりません。

一般の書店に並ぶまでには、もう少し時間がかかりそうです。
11月9・10日の史学会大会に間に合うよう作っていただきましたので、もし大会に参加される方がいれば、ぜひお手に取ってご覧ください。
11月1~3日まで、文化史ゼミ旅行に行ってきました。
今年は隔年で鎌倉の番です。
ダイジェストでご紹介します。

1日目
初っ端から学生が遅刻するハプニングがありましたが、無事到着し、初日は学生の希望で江ノ島へ。
いったい何でしょうかというぐらい、おみくじを引くのに夢中になっていました。

2013鎌倉ゼミ旅行①

最近の江ノ島は猫が多いらしく、太っちょ茶トラと交流してきました。

2013鎌倉ゼミ旅行②

長い階段を登り下りして、奥の岩屋へ。
信仰の対象としての歴史も長く、石仏等の文化財も充実していて、なかなか面白かったです。
帰りは岩屋から船に乗りました。

2013鎌倉ゼミ旅行③

夜は中華街の食べ放題に。なかなか美味しくて、好きなものがたくさん食べられて大満足です。

2013鎌倉ゼミ旅行④

2日目
雲行きがはっきりしないので、雨の降らないうちに大仏へ。



やっぱり感動は大きかったみたいです。

2013鎌倉ゼミ旅行⑤

海岸沿いに出て散歩したかったのですが、時間の関係もあって、再び江ノ電で鎌倉へ。
早めのお昼は、学生のリクエストでちょっと変わったしらす丼。超まいうーの一言。
生しらすがなかったので、づけも注文。これまた美味でした。





午後は円覚寺と建長寺の宝物風入れを見学。
古文書と禅宗文化の世界にたっぷり浸りました。

鶴岡八幡宮に参拝してから、自由行動。
お土産を買うなど、思い思いに楽しんだのち、鎌倉で懇親会。
鎌倉らしい盛りだくさんの料理にご満悦でした。

2013鎌倉ゼミ旅行⑥

2013鎌倉ゼミ旅行⑦

3日目
午前中は称名寺から金沢文庫へ。
朝からねこちゃんと遭遇(・ω・)

2013鎌倉ゼミ旅行⑧

学芸課長の西岡芳文さんに、金沢文庫の概要と、最近発見された古文書から見えてきた金沢文庫と福島の結びつきについて講義していただいたのち、東大寺展を見学しました。

昼食後は、朝比奈切通しを散策。

2013鎌倉ゼミ旅行⑨

2013鎌倉ゼミ旅行⑩

帰りがけに大蔵幕府跡から源頼朝の墓をまわり、いったん解散して、お土産を物色したのち、鎌倉駅で再集合。
ここから大急ぎで横浜へ戻り、当初は予定していなかった、神奈川県立歴史博物館の「こもんじょざんまい-鎌倉ゆかりの中世文書-」展へ。
ぎりぎりで入館したところ、ご講演をされていた永村眞先生(日本女子大学、金沢文庫文庫長)に偶然お目にかかり、ご挨拶することができました。
学芸員の古川元也さんとも久しぶりに再会できました。

短い時間ながらも古文書を満喫して帰ろうとすると、キャラクターの「パンチの守」があらわれ、流れで記念写真を撮ってもらうことに。
学生ともども、いい思い出になりました。

2013鎌倉ゼミ旅行⑪

横浜みなとみらいの夜景を楽しみながら桜木町まで歩き、福島への帰路につきました。

歴史系のゼミはいずれも「旅行」が最大の楽しみの一つになっています。
来年度の文化史ゼミ旅行は、学生のプレゼンと投票で行き先を決めることになっています。
次回、そして2年後の鎌倉も、大勢の学生たちと一緒に楽しい思い出がつくれることを願っています。
2013.11.03 近況
前回から1か月以上、ブログの更新が途絶え、ついに10月は1度も記事を書かずに終わりました。
今までが暇だったというではありません。
10月の忙しさが尋常でなかったという方が正しいでしょう。
ブログのことを考える余裕は全くありませんでした。
新しい授業の準備、公開講座、教務委員として新年度の授業担当の調整、…先週末、一段落して気が抜けたのか、どっと熱が出ました…。

この間、記事にしたい出来事もたくさんありました。

来年度の博物館資料論の準備を兼ねて、友人が学芸員をしている四国の博物館を見学し、さらに地域史ゼミ旅行に合流して、修復工事中の姫路城も見てきました。
写真は琴電のことみちゃんです(・ω・)
学生と一緒だったら、間違いなく隣に座っていたでしょう(笑)。



米沢での資料整理ボランティアと、双葉町からレスキューされた文化財の仮保管場所への搬入ボランティアについては、参加してくれた学生たちに、行政ブログ用の記事を書いてもらっています。

そして、小生と福島大学うつくしまふくしま未来支援センター編の『ふくしま再生と歴史・文化遺産』が、㈱山川出版社のお力添えで、11月9・10日の史学会大会に間に合うことになりました。
一般の書店に並ぶのはもう少し時間がかかるかもしれませんが、ぜひ多くの皆様にお読みいただければと思います。

明日あたり、ゼミ旅行の記事を載せられたらと思っています。

最後に、私事ながら。
心優しいゼミ生たちからのお祝いです。



この数字は何だと言ったら、「先生、現実を直視してください」的なことを言われてしまいました…(._.)
でも、やっぱり嬉しいものです。
あらためて、どうもありがとう。