3度目となった、春恒例の日帰りゼミ旅行ですが、例年なら5月に行くはずのところ、諸事情により早くも4月に行くことになりました。
今回は、初回と同じ岩手県平泉、言わずと知れた世界文化遺産、奥州藤原氏の浄土文化のまちです。
隔年にしようか、毎年好きなところにしようか迷っていたのですが、圧倒的賛成多数で決まりました(笑)。

2年前の平泉はあいにくの小雨模様でしたが、次第に晴れ間が見え、結局はいい天気に恵まれました。
今回は、数日前から雨の予報、近づくにつれて曇り、当日は曇りのち晴れの予報となっていましたが、どうなるでしょうか…。

予定通り平泉駅で集合し、まずは毛越寺へ。
団体さんの来ない空いているうちに、手っ取り早く集合写真。

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平泉はちょうど桜の季節だったんですね。しかも街の至る所に咲いています。
福島は半分くらい葉桜になりかけている感じなので、偶然とはいえ、いい時期に来られて、とてもラッキーでした。

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今年も祈願で鐘をたたく青年が一人。
煩悩にまみれた彼は一心不乱に何を祈願したんでしょう。

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観自在王院跡でも桜を楽しみつつ、平泉文化遺産センターへ。
こちらも桜に魅了され(何をしに行った?)、思わず集合写真を。
もちろん、展示でしっかり予習させていただきました。

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文化史ゼミの旅行の真骨頂は、とにかく歩きまわること(笑)。
新しい仲間たちも、このゼミ旅行でその洗礼を受けることになりました。

中尊寺の前まで歩いて、各々分かれて昼食へ。
結局は教員、男子、女子の3グループに分かれたみたいですが、学生同士は仲良く楽しくやってたみたいです。
教員はプチ贅沢に前沢牛付きの昼食(・ω・)

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予定通りの時間に再び中尊寺前で集合し、いざ金色堂へ。
団体写真を撮ってもらい(もちろん有料)、あとはしばらく自由散策。
それにしても、相変わらずおみくじの好きな学生たちです。

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高館で景色を堪能したのち、無量光院跡で、福大考古学OBの島原さんと待ち合わせ。

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ここからは無量光院跡、平泉館(柳の御所)跡をご案内いただきました。
発掘成果に基づく丁寧なご説明をいただき、ありがとうございました。

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後輩たちということで、いろいろなアドヴァイスや苦心談もお話しいただきましたが、実はこういう社会人の先輩たちのお話しこそが、生きた学びなんです。
これは公○員講座のようなところでは絶対に学べません。自分独りでどれだけ努力したって、座学では得られない学びです。
こういう話に真摯に耳を傾けて、自分が社会に出るとはどういうことなのか、どういう目的をもって社会に出ようとするのか、今まなんでいることとどう結び付けていくのか、自分なりの受け止め方で活かしてもらいたいと思います。
それはもしかすると、社会人になってからわかることなのかもしれないけれど…。

柳の御所資料館で島原さんとお別れし、どこでgo▽△le mapという文明の利器を使い誤ったのか、めちゃくちゃ遠回りをしてしまい、ぎりぎりセーフで平泉駅で電車に乗れました。
一ノ関駅で解散し、有志で食事へ。
目ぼしいお店はなぜかどこも貸し切り状態で、何とか入れたお店で、食事だけのつもりが結局懇親会に(笑)。
でも、新しい仲間たちととっても濃い(笑)、楽しい交流の時間になってよかったです。
地元のB級グルメらしき一ノ関ハラミも美味しかったです。

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新しい仲間たちにとっては戸惑う場面も少なくなかったかもしれません。
でも、4年生たちの親しみやすさとやさしさ、そしてユーモアに和む場面も多かったと思います。
とりあえずスタートの仲間づくりの第一歩は上々の滑り出しだったので、教員の役割は、今回の旅で新たに生まれた伝説を後世に語り継いでいくことでしょうか(笑)。
もう先週の話になりかけていますが、3連休の日祝という、よく考えてみたら聴講者にも関係者にも迷惑な日程で、全5回のうち最後の4・5回をつとめてきました。

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特に祝日の午前中はいい天気で、白河に優に10回以上は足を運んでいるのに、初めて(!?)小峰城跡を散策してきました。
東日本大震災の爪痕はまだまだ残っており、いたいたしいものがあります。

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この白河サテライト講座、依頼されるまでその存在すら知らなかったというていたらくでしたが、もう十数年続いているのだそうです。
聴講者有志と懇談する機会があったのですが、中には初回からずっと参加されている方もおられるそうです。
毎年さまざまな分野の教員が講師として登壇しているようですが、テーマに関係なく、何でも意欲的に受講されている方が少なくないとのことで、その学習意欲の高さに驚かされます。
白河は大学教育へのニーズが高いということは事前に聞いていましたが、あらためて生涯学習への関心の高さと熱心さに敬服する思いでした。

1回目は中世で地元の結城白河(白川)氏を取り上げ、研究によってどこまで明らかにされているかをお話しさせていただきました。
2・3回目は人間発達の小松先生にご担当いただき、4・5回目をお引き受けしました。
当初の依頼では「歴史とまちづくり」がテーマでしたので、4回目で歴史資料保全活動、5回目では、国見町での経験と実践についてお話しさせていただきました。

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初回の反応を見ていて、やっぱりオーソドックスな戦国の話がよかったかなといささか後悔していました。
しかし、熱心に聴いてくださった様子や、こちらの期待以上の受け止め方をしてくださったことがアンケートから伝わり、結果的にはやってみてよかったと、胸をなでおろしました。
さらには、授業準備をする中で、自分なりに頭の中を整理し、これから先を進んでいくための自分の立ち位置を確認することができました。
かえっていい勉強の機会を与えていただいたなと、感謝しています。

4・5回目はスライドをふんだんに用意したのですが、いつもよく使っている、相馬市内の一時保管場所での「バケツリレーでの搬入」の写真に登場する学生の一人が、奇遇にも市の担当者の一人となっていました。
その当時、博物館実習を履修していたのですが、自ら参加を申し出てくれました。
行政政策学類のブログにも、当時の様子が書かれています。
彼女はどんな思いで小生の話を聞いてくれたんでしょうか。

奇しくも昨日は卒業式でした。
こうやってゼミ生、縁あって関わった卒業生たちが福島県内の随所で活躍していくことへの期待感とともに、そうした人材育成に関わっていくものとしての責任の重さも痛感しています。
2017.03.25 2016年度卒業式
金曜日の福島は、朝から雪が吹雪いたり、かと思うと眩しいくらいの春の陽気になったりと、変化のめまぐるしい一日でした。

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そんな中、福島大学の卒業式があり、我がゼミもやや予定外(予想外)な事態もありつつ、6回目の卒業生を無事に送り出すことができました。

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振り返ってみると、1回目は一番の贅沢者(笑)。

2回目は、放っておいてもこれだけしっかり卒論を書いてくれるのが福大生なんだと、指導教員に誤った認識(笑)を植えつけた子たち。

3回目は、実はそうでないのが大半であるという当たり前の現実を前にして、指導が至らなかったことを今でも悔やみ、申し訳なく思っている子たち。

4回目は、妙に子どもっぽくて、おしゃべりで、不思議なくらい仲よくて、今に至る学生たちとの距離感や、卒論指導のかたちを一緒に作ってきた子たち。

5回目は、頼りなくて、涙もろくて、心配ばかりかけさせて、だから卒業した今でも心配な、でも人間的に一番深く付き合ったであろう子たち。

そして6回目。
それぞれがしっかりしている、わりとできる子たちというイメージがあって、でも実はそれぞれ、そうでもなかったという(笑)子たちなのかな。
どこか抜けてたり、甘かったり、ずれてたり、いざというときに頼りなかったり、とか。
でも、そんな人間臭さもコミコミで、やっぱり今年も大切で大好きな卒業生たちとして送り出すことができました。

2016年度ゼミ仲間としての証とともに、あらためて卒業おめでとう。

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大学の授業期間および正規試験期間は終了しましたが、3年生の自由研究発表がまだでしたので、2日間に分けて実施しました。
今年に入ってから、3年生だけのゼミも回を重ね、だいぶ違和感がなくなってきました。

年度内最後ということで、いただきものも休憩時間に大放出?です。
まずは、わたしの頭の上がらない方(笑)からの下賜品。
名古屋名物はさまざまなれど、近年よく見聞きするようになった、小倉トースト風のお菓子です。

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こちらはTっくん(笑)のふるさとの味。

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そして、卒業も決まっていないのに(苦笑)早くもゼミ仲間で卒業旅行にいった4年生からのお土産。

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卒論発表会でいただきながら分けきれなかった菓子類もみんなで山分けしました。どうもごちそうさまでした。

終了後は恒例の3年生とだけの打ち上げ。
今回はいつもと趣向を変えて、年末の福島餃子を楽しむ会の再チャレンジに。
いつ食べても美味しいです。大好物です(・ω・)

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突然の一発芸といいながら、この男は何をしたかったのでしょう(笑)。
すっかりいじられキャラとなってしまいましたが、それでも愛すべき(?)奴です。

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それはさておき、2017年は就活に卒論にと多忙で、それぞれの人生にとっても大きな意味を持つ1年になるでしょう。
今までの卒業生たちと同じように、本来の大学生らしく学問を大事にしながら、ぜひ自分の力で未来を切り開いてください。
来年度からは後輩だけでなく、初めて大学院の先輩も迎え入れることになりました。
ゼミの先輩として、新4年生のみんなの力に頼る部分が何かと多くなりますが、あらためてよろしくお願いします。

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3~4日にかけて、恒例の歴史系3ゼミ(考古学・文化史・地域史)合同の卒論発表会が行われました。
文化史ゼミは報告と質疑応答の時間を確保するため、2日間にわたって開催されました。

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報告者は古い時代から順番にということで、初日は平安~戦国頃の報告がありました。
鎌倉時代の絵巻物『春日権現験記絵』と説話をもとにした天狗の様相、1300年代で大きく変化するという天皇の葬送儀礼、室町時代の公家・武家社会に見る酒宴と「酔い」、文芸との関わりからみた明智光秀の人物像の再考、そして戦国時代の蘆名氏の家臣団統制と家中をテーマとした発表でした。

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2日目は戦国~近世、ヘッドライナー(笑)もとい大トリの発表は明治期(!?)に足を突っ込んでいます。
天正期の南奥羽大名・郡主の和平交渉と中人制の変質、小西行長の豊臣政権における役割の再検討、近年の豊臣秀頼政権の再評価に対する再検討、白石城を中心とした近世城下町における寺町の特質と役割、近世の最上紅花の品質と評価、二本松藩藩校の教育とその特質、そして信夫郡における神仏分離の展開をテーマとした発表でした。

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内容のよしあしはもとより、「論文」という体裁自体がきちんと整っていたかなど、きついことも含めていろいろ言いましたが、どう受け止めたでしょうか。
卒業論文をレポートに毛の生えた程度にしか考えていない者たちが少なからず存在するという嘆かわしい風潮の中で、3年生の頃からテーマを模索し、何百年も前に書かれた和様漢文体の史料や学術論文と向き合い、長い時間をかけて試行錯誤しながら、人生最初で最後かもしれない何十枚にわたる文章を書き上げた経験は、誰でも簡単にはできることでないだけに、きっと人生のどこかで活きてくるはずです。
そのことは、これまでの卒業生たちの社会に出てからの成長ぶりが如実にあらわしています。
卒論の作成から報告に至るまで、最後までやりとげたことに、自信と誇りを持ってもらいたいと思います。
そして、そんな皆が卒業後に社会人として成長した姿を見せに来てくれたら、これほど嬉しいことはありません。

今回は卒業生がたくさん来てくれて、随所で的確な質問をしてくれました。
いい質問なので、思わずうんうんと頷いてしまうことが何度もありました。
卒論を書いた経験のある人のいうことはやはり違います。

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たくさんの差し入れもありがとう。
発表者の疲れた体と心を随分と癒してくれたはずです。
わたしの北菓楼がすっかり霞んでしまいました(笑)。

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3ゼミ合同の慰労会は、卒業生・修了生を含めて50名近く(!)が参加したそうで、盛大でした。
前任の伊藤喜良先生も来てくださいました。

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卒論を書いた学生たちがそれぞれの思いを語ってくれましたが、3年生たちにはとてもいいアドヴァイスになったのではないでしょうか。
今回は特に、実習室でともに卒論に取り組めたことへの感謝の念を述べた人たちが多く、それだけに、そうしなかったのが勿体無かったという発言が印象に残りました。
卒論は個々人の大学4年間の学問の集大成であり、史料、先行研究、そして自分との孤独な戦いでもあります。
周りを気にせず、自分のペースで独りでやっている方が好きな人もいるでしょう。現に大学4年の頃の自分は、大学院への進学を考えていたこともあり、ずっと大学図書館に通って論文の作成に取り組んでいました。
でも、同じように苦悩しながらがんばっている仲間が近くにいたら、折れそうになった気持ちをもう一度奮い立たせて、またやってみようという気持ちになるでしょう。
彼らは決して馴れ合いという意味ではなく、いいライヴァル関係のように切磋琢磨しながら論文を書き上げることができたという、仲間への素直な感謝の思いを表明したかったのだと思います。
そんないい仲間に恵まれたゼミ生たちを、ちょっとだけ羨ましく思いました。

3年生たちにとっては、もう目の上のたんこぶもいなくなりますので(笑)、実習室を自分たちの居場所としてぜひ積極的に活用してもらえたらと思います。
とりあえず卒論を書いた皆さん、おつかれさまでした。

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